メンズブランド選びで重視されるポイントとは?

メンズブランド選びで重視されるポイントとは?年代別の傾向を徹底分析

メンズブランドを選ぶ際、消費者は何を最も重視しているのでしょうか?今回の調査では、価格、品質、デザイン、ブランドのイメージ、機能性、サイズ展開の6つの項目について、全体および年代別の重視度を明らかにしました。

全体的な傾向:価格と品質が二大要素

調査全体(n=346)を見ると、「価格」が79.2%と最も重視されており、次いで「品質」が66.5%と高い割合を占めています。この結果から、多くの男性にとって、コストパフォーマンスと製品の耐久性や信頼性がブランド選びの基本であることが伺えます。

「デザイン」も54.3%と半数以上が重視しており、見た目の魅力も購入決定に大きく影響していることがわかります。一方で、「ブランドのイメージ」(21.1%)、「機能性」(38.7%)、「サイズ展開」(8.4%)は、価格、品質、デザインに比べて重視度が低い傾向にあります。

年代別の重視ポイント:若年層は機能性、高年層はデザインを重視

年代別に見ると、興味深い傾向が明らかになりました。

10代:機能性を重視する傾向

10代(n=19)では、「価格」(84.2%)と「品質」(84.2%)が非常に高く、他の年代と比べても突出しています。また、「機能性」が52.6%と全体平均(38.7%)を大きく上回っており、若年層は実用性を重視する傾向があることが示唆されます。

20代前半:品質とデザインのバランス

20〜24歳(n=42)では、「価格」(78.6%)、「品質」(73.8%)、「デザイン」(64.3%)がいずれも高く、バランスの取れた重視度が見られます。この年代は、ファッションへの関心が高まり、価格だけでなく品質やデザインにもこだわり始める時期と言えるでしょう。

20代後半〜30代前半:ブランドイメージの台頭

25〜29歳(n=63)と30〜34歳(n=53)では、「ブランドのイメージ」の重視度がそれぞれ31.7%と13.2%となり、全体平均よりも高い傾向が見られます。特に25〜29歳では、社会的な立場が確立され始め、ブランドが持つイメージやステータスも考慮されるようになるのかもしれません。

30代後半〜40代前半:機能性とサイズ展開の重要性

35〜39歳(n=59)では「価格」(89.8%)が最も高く、この年代の購買行動において価格が非常に重要な要素であることがわかります。 40〜44歳(n=34)では「機能性」(53.8%)と「サイズ展開」(14.7%)の重視度が全体平均より高く、体型の変化や実用性を考慮した選択が増える可能性があります。

40代後半〜50代以降:デザイン重視の傾向が顕著に

45〜49歳(n=40)では「品質」(52.5%)と「デザイン」(55.0%)が重視され、50〜54歳(n=16)では「デザイン」が75.0%と突出して高くなっています。55〜59歳(n=20)でも「デザイン」が65.0%と高い水準を維持しており、高年層になるにつれて、個人の好みを反映したデザイン性がより重視される傾向にあることが示されています。また、55〜59歳では「サイズ展開」も15.0%と高いです。

まとめ

今回の調査から、メンズブランド選びにおいては「価格」と「品質」が普遍的に重視される要素であることが明らかになりました。一方で、「デザイン」は全体的に重要視されつつも、特に高年層でその傾向が強まることが分かりました。また、10代や40代前半では「機能性」が、特定の年代では「ブランドのイメージ」や「サイズ展開」も重要な選択基準となることが示されました。

これらの傾向は、メンズアパレル業界における製品開発やマーケティング戦略において、ターゲット層の年代に応じたアプローチの重要性を示唆しています。

 

オリジナルデータリサーチ: ノウンズ株式会社 https://knowns.co.jp/

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