このレポートは、346人の回答者を対象としたメンズブランドの購入価格帯に関する調査結果をまとめたものです。年齢層別の傾向も分析し、各世代の消費行動の特徴を明らかにします。
全体的な傾向
調査対象者全体を見ると、メンズブランドの購入価格帯は以下のようになっています。
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〜5,000円未満: 36.4%
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5,000円〜10,000円未満: 41.0%
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10,000円〜30,000円未満: 19.1%
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30,000円以上: 3.5%
最も多くの人が5,000円〜10,000円未満の価格帯を選んでおり、手頃な価格帯のアイテムが人気であることがわかります。次いで〜5,000円未満が続き、全体の約8割が10,000円未満の価格帯で購入していることが示されています。
年齢層別の詳細分析
10代(n=19)
10代は「〜5,000円未満」が47.4%と最も高く、次いで「5,000円〜10,000円未満」が31.6%です。この世代は予算が限られているため、より安価なアイテムを好む傾向があります。「30,000円以上」の購入も5.3%と、少数ながら高価格帯に興味を持つ層も存在します。
20〜24歳(n=42)
20〜24歳では、「5,000円〜10,000円未満」が42.9%と最も多く、次いで「10,000円〜30,000円未満」が28.6%を占めます。10代と比較して、やや高価格帯のアイテムにも手を伸ばし始める傾向が見られます。
25〜29歳(n=63)
25〜29歳も20〜24歳と同様に、「5,000円〜10,000円未満」が42.9%で最多です。「〜5,000円未満」も31.7%と高く、手頃な価格帯を維持しつつも、品質やブランドを意識し始める時期と言えるでしょう。
30〜34歳(n=53)
30〜34歳では、「〜5,000円未満」が41.5%と再び最も高くなります。これは、この年代が家庭を持つなど、他の支出が増えることでファッションにかける予算を抑える傾向があることを示唆しているかもしれません。「5,000円〜10,000円未満」も35.8%と依然として高い割合を占めています。
35〜39歳(n=59)
35〜39歳は「5,000円〜10,000円未満」が50.8%と過半数を占め、最も高い割合を示しています。この世代は、価格と品質のバランスを重視する傾向が強いと考えられます。「〜5,000円未満」も39.0%と高水準です。
40〜44歳(n=34)
40〜44歳では、「〜5,000円未満」が50.0%と最も高くなります。この層も30代前半と同様に、実用性やコストパフォーマンスを重視する傾向が見られます。
45〜49歳(n=40)
45〜49歳は「〜5,000円未満」と「5,000円〜10,000円未満」が共に42.5%と同率で最多です。この世代も幅広い価格帯でアイテムを選んでいることがわかります。
50〜54歳(n=16)
50〜54歳では、「5,000円〜10,000円未満」が68.8%と圧倒的に高い割合を占めています。この世代は、特定のブランドや品質にこだわりを持ちつつも、極端に高価なものよりは現実的な価格帯を選ぶ傾向があるようです。
55〜59歳(n=20)
55〜59歳は、他の年代とは異なる特徴が見られます。「10,000円〜30,000円未満」が45.0%と最も高く、次いで「〜5,000円未満」が25.0%です。「30,000円以上」も10.0%と、全年代で最も高い割合を示しています。この世代は、より高品質なアイテムや、特定のブランドへの投資を厭わない傾向があると考えられます。
まとめ
今回の調査から、メンズブランドの購入価格帯は、年齢層によって異なる傾向があることが明らかになりました。若年層は手頃な価格帯を重視する一方で、年齢が上がるにつれて価格と品質のバランスを重視したり、特定の年代では高価格帯のアイテムへの関心が高まったりする傾向が見られます。これらのデータは、メンズファッションブランドがターゲット層に合わせた商品戦略やマーケティング戦略を立てる上で有益な情報となるでしょう。
オリジナルデータリサーチ: ノウンズ株式会社 https://knowns.co.jp/
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